皆様、こんにちは。

猛暑日が続いており、熱中症の患者様が増えてきています。暑さ対策、こまめな水分補給を十分にお願いします。

さて、今回は大腸憩室症についてのお話です。印象としては、ある程度の患者様がご存知かと思い、聞いたことのある病気にしましたが、ご存知なかったとしたら、これを機に覚えて頂けたらと思います。

大腸憩室症は大腸の壁に袋状のくぼみが出来た状態です。生まれつきのものもありますし、生まれた後に出来ることもあります。後者の場合は、主な原因は食物繊維の摂取不足、便秘です。多くの場合は無症状で、CTや大腸カメラなどで偶然発見されますが、合併症が起こると症状が出現します。具体的には大腸憩室出血(憩室内の血管が脆くなり破綻することで起こる)が起これば腹痛のない血便、大腸憩室炎(腸内圧があがり、粘膜が破綻して細菌感染が起こる)が起これば発熱、腹痛、嘔気嘔吐、腹膜炎、穿孔(憩室が破れて腸に穴があくこと)等の症状が見られます。合併症を伴わない大腸憩室症は特に治療は必要なく、食物繊維を摂取して便秘にならないように心がけて頂くのみです。合併症を伴っている場合は、CTや大腸カメラなどで精密検査をし治療を行います(入院になることが多いです)。病状によっては(出血が止まらない、腸に穴があくなど)、外科的に腸切除が必要になることもあります。

このしたクリニックでは、多くの大腸カメラを施行していますが、頻繁に大腸憩室症に出くわします。中には大腸憩室出血や大腸憩室炎を経験された患者様もいらっしゃいます。気になる症状がございましたら、このしたクリニックに是非ご相談下さい。よろしくお願い申し上げます。

それでは、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。