皆様、こんにちは。

以前、肝のう胞のお話をさせて頂きましたが、のう胞は腎臓にも出来ます。腎臓に液体が貯留した袋状のものができる病気を腎のう胞と言いますが、原因はよくわかっておらず、多くのものは無症状です(治療は不要で年に1から2回のエコーで経過観察)。年齢とともに多くの人に発生し、検診やドックなどのエコーやCT検査で偶然発見されることが多いです。多発するケースは遺伝が関係しているものもあります。腎のう胞で注意しなければならないことは、腰部痛(5cm以上の大きいもので認めることがある)、感染、のう胞内出血、破裂、悪性腫瘍の合併、腎不全、水腎症(のう胞が尿の通り道を圧迫して腎臓が腫れる)などが起こっていないかどうかです。これらを認めるようであれば、治療(のう胞内の液体を抜く治療や外科的な手術)が必要になります。

このしたクリニックでは、エコー検査で腎のう胞はよく見かけ、注意深く経過観察をさせて頂いております(実際、大きくなったり、形態変化もあり病院にご紹介させて頂いたケースもあります)。気になる症状があったり、以前に腎のう胞を指摘されたことがある方は是非ご相談ください。よろしくお願い申し上げます。

では、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。