皆様、こんにちは。

今回は逆流性食道炎について簡単にお話させて頂きます(以前のブログを編集しております)。 あまり知られていないとは思いますが、逆流性食道炎は胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の一分類です。GERDは胃カメラで下部食道を中心に粘膜障害を有する逆流性食道炎と、逆流症状を有するが粘膜障害が見られない非びらん性胃食道逆流症(non-erosive reflux disease:NERD)に大きく分類されます。日本ではGERD患者は増えており(肥満症の増加、食生活の欧米化、人口の高齢化などに伴い)、比率としてはNERDの方が多いと言われています。 症状は胸焼けや呑酸(口が酸っぱい、にがいなど感じること)、胸のつかえ感(食べた物が通りにくく感じる)はよく知られていると思いますが、他には喘息、慢性咳嗽(せきがよくでる)、のどの痛み、胸痛などの食道外症状を認めることもあります。 胃薬(胃酸の分泌を抑える薬)を処方させて頂くことは多いですが、治療の基本は、肥満、過度の飲酒、喫煙、高脂肪食摂取の是正などの生活習慣の改善ですので覚えておいて下さい。早食い、大食い、食後すぐの臥床も避けて頂いた方が良いでしょう。難治(治りにくい)例では手術が必要になることもあります。

もしかしたら、という症状がございましたら、お気軽にご相談ください。このしたクリニックでは、朝食を絶食にして頂いていれば、当日の胃カメラが可能です。症状的に逆流性食道炎と思っていても、実は食道がんであることもあるために、注意が必要です。

それでは、次回のブログもよろしくお願いします。