皆さん、こんにちは。

このしたクリニックは10ヶ月目に入っております。近頃は、入社前健診や企業健診、ドックの患者様が増えてきております。ご要望にお応えできるように、最大限の努力をして参ります。よろしくお願い申し上げます。

バレット食道。患者様にお伝えすると、『なんですか、それは?』と必ず聞かれます。一般的には、全く聞きなれない病気です。では、簡単に解説させて頂きます。

バレット食道は胃食道逆流症(GERD    以前のブログ、逆流性食道炎って?をご参照下さい)により発生する終末像です。胃酸や胆汁酸が食道内に逆流することにより、食道の粘膜が傷つき、そして治る過程において、その傷ついた粘膜がより強い粘膜となって修復されるのです。簡潔に言えば、胃酸や胆汁酸の刺激に抵抗できる粘膜に生まれ変わる、ということです。その強い粘膜の存在する部位がバレット食道です。バレット食道自体には特に症状はないですが、この疾患で注意しなければならないことは、バレット食道から『がん』が発生することがある、ということです。特に、肥満、男性、高齢者、逆流症状有、喫煙などは、がん発生のリスクが高い因子と考えられています。よって、バレット食道は定期的に胃カメラを受けて頂き、経過観察が必要です。もちろん、逆流症状があれば、胃薬の内服も必要になります。

当院でも、今までバレット食道の患者様はおられました。年に1回の胃カメラを勧めさせて頂いております。

最後になりますが、バレット食道には細かい分類があるのですが、今回は説明は省略させて頂いております。

では、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。