皆さん、こんにちは。世の中には色々な病気がありますが、聞いたことのないものもあると思います。そこで、クリニックで遭遇したものを不定期ではありますが、ご紹介していきたいと思います。

今回は急性胃粘膜病変です。この病気は、突然上腹部痛、吐き気、嘔吐、時に吐血や黒色便などの症状が起こり、胃カメラで観察すると、多くの場合、胃粘膜面にびらん(粘膜が軽度に欠けて掘れたもの)や潰瘍(びらんより粘膜が掘れたもの)、炎症、出血が観察されます。原因は、ストレス、薬剤(ステロイド、痛み止め、抗がん剤など)、アルコールなどの刺激物、ピロリ菌感染など様々です。

先日、突然起こった上腹部痛で来院された患者様がおられました。詳細な問診、身体診察を行った結果、急性胃粘膜病変を含め胃の病気を疑い、来院後すぐに胃カメラをさせて頂きました。やはり、急性胃粘膜病変であり、適切な投薬(胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護薬)と生活指導(上記原因の除去、消化の良いものの摂取、症状改善ない時の再診のご指導)をいたしました。このように、この病気が疑われた際には胃カメラは必須です。このしたクリニックでは、絶食で来院して頂ければ、当日(午前、午後ともに)の胃カメラが可能ですので、気になる症状があれば是非ご相談下さい。

それでは、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。