皆さん、こんにちは。

このしたクリニックは7か月目に入りました。猛暑、台風と厳しい日々が続きますが、体調管理にはご注意下さい。体調面でご心配なことがあれば、このしたクリニックにご相談よろしくお願いします。

さて、今回は胸の痛みについてのお話です。色々な病気が原因に挙げられますが、クリニックで遭遇する病気としては、筋骨格系疾患(筋肉痛、肋骨骨折など)、胃食道逆流症(以前のブログ   逆流性食道炎って?も是非ご覧下さい)、帯状疱疹など良性のものが多いです。しかし、その中に潜む重篤な病気を見逃してはいけません。具体的には、急性心筋梗塞、急性大動脈解離、肺塞栓症、気胸などです。症状が突然起こったり悪くなった場合は、これらの病気を考慮すべきですが、例えこれらの病気であっても、症状が弱い場合もあることも覚えておくべきです(例としては、糖尿病の方は心筋梗塞の痛みが感じにくいことがあります)。他に胸痛に対して疑うべき病気は、胃潰瘍などの消化性潰瘍、狭心症、肺炎、胸膜炎、肺がん、パニック障害等があります。

症状が弱い気胸に先日遭遇しました。若い男性で軽い胸の痛みがあったようですが、診察時には痛みは消失していました。今まで病気にかかったことは無く、若年ですので、心筋梗塞や大動脈解離は否定的と考えました。胸が破裂するような音が聞こえたという情報を問診で得たので、もしやと思いレントゲンを撮ると、やはり気胸でした。先程も申しましたが、重篤な病気でも症状が弱いケースもあるために、検査を行う閾値を低く保つことも必要と私は考えております。

それでは、次回のブログもよろしくお願いします。