みなさん、こんにちは。蒸し暑い日が続いていますが、体調を崩されていませんでしょうか?これからさらに厳しい暑さになりますので、体調管理にはどうぞ気をつけて下さい。

さて、今回は吐き気についてです。吐き気は日常の診療でよく見られる症状ですが、その原因はいろいろです。最も多いのは消化器疾患ですが、他には脳血管、耳鼻科、眼科、代謝疾患などがあります。診断が困難なように思われるかもしれませんが、多くの場合、頭痛や腹痛、めまいなど他の症状を伴いますので、比較的対応しやすい印象を私は持っています。では、具体的な病名を以下に挙げさせて頂きます。

消化器疾患:胃腸炎、虫垂炎、腸閉塞、大腸憩室炎、胆嚢炎、 胆管炎、膵炎、食道がんや胃がんなどの悪性疾患、など

他疾患:脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、片頭痛、髄膜炎、良性発作性頭位めまい症(耳鼻科疾患)、緑内障、糖尿病ケトアシドーシス、カルシウムなどの電解質異常、薬剤性(鉄剤や麻薬製剤など)、など

この他にも沢山の病気がありますが、詳細な診察をし、的確な診断に至るように常に心がけております。

先日、吐き気で来院された患者様がおられました。他に、発熱、腹痛と下痢の症状がありましたので、第一に腸の病気を疑いました。腸炎や虫垂炎、大腸憩室炎などです。痛みの性質、場所的に大腸憩室炎を最も疑い、入院が必要と考えたために病院にご紹介させて頂きました。後日の病院からの結果報告で、やはり大腸憩室炎でした。

時に診断が難しいケースもありますが、このしたクリニックは今後も最大限の努力をして患者様と向き合って参ります。吐き気のみならず、気になる症状がございましたら、いつでもご相談ください。よろしくお願い申し上げます。