みなさんこんにちは。開業3ヶ月目に入っており、内視鏡検査も多く施行させて頂いていますが、今までで最も多い疾患は逆流性食道炎です。そこで今回はこの疾患について簡単にお話させて頂きます。 あまり知られていないとは思いますが、逆流性食道炎は胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の一分類です。GERDは胃カメラで下部食道を中心に粘膜障害を有する逆流性食道炎と、逆流症状を有するが粘膜障害が見られない非びらん性胃食道逆流症(non-erosive reflux disease:NERD)に大きく分類されます。日本ではGERD患者は増えており(肥満症の増加、食生活の欧米化、人口の高齢化などに伴い)、比率としてはNERDの方が多いと言われています。 症状は胸焼けや呑酸はよく知られていると思いますが、他には喘息、慢性咳嗽、咽頭炎、胸痛などの食道外症状を認めることもあります。 胃薬を処方させて頂くことは多いですが、治療の基本は、肥満、過度の飲酒、喫煙、高脂肪食摂取の是正などの生活習慣の改善ですので覚えておいて下さい。早食い、大食い、食後すぐの臥床も避けて頂いた方が良いでしょう。難治例では手術が必要になることもあります。 もしかしたら、という症状がございましたら、お気軽にご相談ください。