皆さん、こんにちは。暑さも随分和らぎ、過ごしやすい気候になってきました。風邪気味の方も増えてきていますので、手洗いやうがいをして頂き、体調には気をつけて下さい。インフルエンザの方も既におられます。
さて、今回は足のむくみについてのお話です。診察の流れとしましては、まずは問診で今までかかった病気や内服薬、息切れや体重の変化などの症状を詳細に確認します。次にむくみが片足なのか、両足なのかを診ます(実はこれが重要 もちろん例外もありますが)。以上により、疑われる病気を絞り込みます。実際の病名を下に記載します。
片足:深部静脈血栓症、静脈弁不全、蜂窩織炎(ほうかしきえん、と言って皮膚の感染症です)、外傷、リンパ浮腫(悪性腫瘍のリンパ節転移が存在したり、悪性腫瘍の手術の際にリンパ節を取り除いたりすると、リンパの流れに障害が起こり発症します)など
両足:心臓、腎臓、肝臓の病気(具体的には心不全、腎不全、肝硬変など)、甲状腺機能低下症、特発性浮腫(夕方に増悪する原因不明の浮腫で、中年女性に多いです)、薬剤性浮腫(解熱鎮痛剤、カルシウム拮抗薬などの降圧薬等)など
このように色々な病気がありますので、必要な検査を行って確定診断に至ります。具体的には、肝硬変を疑ったら、肝炎ウイルスマーカーを含む血液検査、腹部エコー、CTやMRIなどを行います(当院で施行できない検査は他院に依頼させて頂いています)。確認診断後に治療に移ります。
ざっと説明させて頂きましたが、ご理解頂けましたでしょうか?このしたクリニックでは、認定医、専門医の知識を活かして的確な診療を心掛けております。足のむくみでお困りの方は一度ご相談よろしくお願い申し上げます。