皆様、こんにちは。

今回は肝機能障害に対する精査目的で行った腹部エコー検査で、よく遭遇する脂肪肝についてのお話です。

脂肪肝とは中性脂肪が肝臓に蓄積する病気で、原因はアルコール、肥満、過剰な栄養摂取、糖尿病、高トリグリセライド血症(血液中の中性脂肪が多い)、やせ、妊娠、薬剤性などがあります。明らかな症状がなく、検診などでの腹部エコー検査で発見されるケースが多いです。脂肪肝の状態が進行すると、肝硬変や肝臓がんを発症することもあるために、早い段階での治療が必要となります。具体的には、アルコールを控える、食事内容の是正(炭水化物を少なくする、間食を控える、糖分を控える、食べる量を減らす、カロリー制限など)、運動、減量(肥満があれば)、無理なダイエットはしない、糖尿病や高トリグリセライド血症に対する薬物治療などです。脂肪肝の段階であれば、肝臓を元の元気な状態に戻すことは可能ですので、上記の治療は無理のない程度に開始し、継続することが大切です。無理な設定をして、治療が継続できないと、リバウンドしてしまいますので注意が必要です。治療を継続しつつ、最低年一回の腹部エコー検査で肝臓の状態を経過観察するのが良いでしょう。

このしたクリニックでは、肝臓専門医が腹部エコー検査をしておりますので、非常に安心して検査を受けて頂くことができます。脂肪肝の患者様も沢山診させて頂いております。肝機能障害が認められた際は是非ご相談下さい。脂肪肝がすでに発症しているかも知れません。

それでは、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。