皆様、こんにちは。

近頃は花粉症で来院される患者様が増えております。当院で処方可能ですので、是非ご相談下さい。

さて、今回は潰瘍性大腸炎についてのお話です。潰瘍性大腸炎は大腸の主として粘膜を侵す原因不明の炎症性腸疾患です。典型的には直腸の粘膜から侵され始め、徐々に炎症が口側に進行していきます。炎症の拡がりによって、全大腸炎型、左側大腸炎型、直腸炎型、右側または区域性大腸炎型に分かれ、重症度によって、軽症、中等症、重症に分類されます。30歳以下の成人に多いですが、小児や50歳以上の年齢層にもみられます。症状は、発熱、腹痛、血便、貧血などから、重いものでは大量出血、腸穿孔などがあります。検査としては血液検査や大腸カメラ(組織検査も行う)を行いますが、それだけで確定診断に至ることはなく、感染性腸炎、薬剤性大腸炎や放射線大腸炎などを問診や培養検査などで除外する必要があります。最終的に潰瘍性大腸炎の診断に至れば、様々な投薬治療、血球成分除去療法、状態によっては(大量出血や腸穿孔、がんの合併など)外科的手術により加療しますが、実際投薬治療で病気のコントロールが出来るケースが多いです。注意すべきは先程も記載しました通り、潰瘍性大腸炎に大腸がんが合併することがあるために、定期的に大腸カメラが必要であるということです。

血便が認められた場合は、潰瘍性大腸炎の可能性もあるために大腸カメラは受けて頂くべきと考えます。当院では、状態的に可能だと判断出来れば、当日に大腸カメラを受けて頂くこともできますので、是非ご相談よろしくお願い申し上げます。

それでは、次回のブログもよろしくお願い申し上げます。